OCSS-69H ハイド アンド シーク
■パワー
ルアーが複雑なカバーに入り込んでラインが曲がった状態からでも、フックを確実にバスの口に貫通させる張りを持ち合わせると共に、バスとのファイトでは想像を超える粘りとスピニングロッドの常識を超えるリフティングパワーを見せる。これはカバー攻略のためのパワーフィネスロッドとしての前提条件。
その上で絶対的にかつ高次元で必要になるのが、軽量ルアーのキャスタビリティと操作性&感度という、パワーとは相反する条件。
■キャスタビリティ
ピンポイントへのキャストが重要なカバー攻略、とりわけピッチングが主体となるパワーフィネスにおいては、張りのあるティップが必要となる。その条件をクリアするトレカ®T1100G×チューブラー製法の張りと反発力のあるティップ。スイングスピードを上げにくくルアーの放出速度が遅くなりがちなピッチングでも、ルアーにしっかり力が伝わり、しかもティップブレせずに狙いのピンスポットに入れやすい。
また、近距離から鋭く撃ち抜くサイドキャストスキッピングも同様。トレカ®T1100Gの反発力に加え、ベリー部から曲がるレギュラーテーパーが、ルアーに十分な初速を与えてくれる。
さらに、あえてラインを急激にチョークさせないように各ガイドをセッティング。軽い力でのショートキャストで発生しがちな、チョークガイドが抵抗になりラインの出が阻害されるという現象を軽減してくれる。軽量リグが滑らかに気持ち良く飛んでいく感覚は、Hパワーロッドであることを忘れてしまうほど。
■操作性・感度
カバー越しにリグを操作することもあるパワーフィネスにおいて、例えばブッシュの枝はそれ自体も動くのでなおさらだが、軽量ルアーを扱いやすいとされるソフトなティップではリグが思いのほか動いていない。ここでも張りのあるティップが有利に働く。細かいシェイキングでもその振動をルアーに届けてくれるだけでなく、ルアーが振動する様子も手元に伝わりやすくなる。
他にも、やや小さめのガイドをセッティングしたことで様々なメリットが発生。軽量化はもちろん、ラインがブランクスに近づくこと、ラインの遊びを抑えることで、現代パワーフィネスでは必須となったPEライン使用時のトラブルを軽減すると共に、操作性や感度の向上にも一役買っている。